苺、いちじく、焼きイモ

雑草天国だった庭も、先日の農作業で少しはマシになりましたが、元気に駆け回る主のラオ亡き後は、やたらとガランとした印象です
また以前のように、バラを地植えにすれば良いのですが、何だかその踏ん切りもつかずにいます
もうしばらく、この寂しい庭を眺めていたいのかも知れませんね
ラオの好物第一位は、焼きイモ〜よく半分こして食べましたが、ラオは食べる、というよりは、ひとのみでお腹に納めてしまい、涎を垂らしながら私のおイモを穴のあくほど見つめるので、ついあげてしまい、私のは3分の1くらいになってしまうのでした
いちじくの木が、今年初めて実をつけました!!若葉をラオがムシャムシャと食べてしまい、いつも禿坊主状態だったのですが…どうせなら、好物の実の方を食べさせてあげたかったな〜葉っぱもいちじくの味がしたんでしょうかね??
野生化したワイルドストロベリーも、赤い可愛い実をつけ始めました
これも、摘んでは分けっこしたものです…
季節は巡り、ラオの旅立ちから1年を迎えます〜まだ私の超リアルな夢には登場してくれません
重い肺炎を患い、呼吸器専門病院で検査のため麻酔をかけたところ、心臓が止まった、と医師から電話が入ったのはプライベートレッスン開始直前…生徒さんに事情を話し、いつでも電話を取れるようにして開始したレッスンの途中に、訃報が入りました
すぐにでも駆けつけたいところでしたが、そうはできない状況でした…間の悪いことに、ショーを放り出して辞めた子の代理で、私はその夜はパルミラで踊ることになっており、病院に行くだけの時間はとれません
一緒に踊る怪物くんは、ショーデビューしたばかり、ひとりで20分のショーを務めることは出来ず、しかもその夜はスナフキン先生が怪物くんの応援に来てくださり、引き合わせていただく予定でした
どうにかならないの?今すぐ病院に行った方がいいよ、後悔するよ!!とKちゃんは心配してくれました
友人ダンサーにピンチヒッターをお願いしようかと考えないわけではありませんでしたが、パルミラはうちのスタジオにとっても大切な仕事相手、生半可なダンサーは紹介できないことを考えると、やはり自分でやるしかないと判断しました
いつも通り、和やかにショーを終え…その足で病院に駆けつけたくても、深夜ゆえ叶わず…その夜、自分がどうやって過ごしたか、まったく記憶がありません
「因果な商売だな…でも私はこの仕事を選んだんだ、辛い時にも笑う仕事を」ラオの死の床に駆けつけなかった自分自身に、問い直された気がします「いい加減な気持ちでやるんじないぞ」と
ラオの死因に納得できなかった私は、彼の体で何が起こっていたか、本当のことが知りたくて解剖を希望しました
心筋症〜ドーベルマンが遺伝的に持っている、一番気にかけなければならない病気が発症していたことがわかりました…ラオの父親犬が早くに亡くなったことを隠していたブリーダー、肺炎を農薬中毒のせいだと診断した主治医…思い返せば、すべて私がもっと予備知識を持って観察を怠らず、ドーベルマンを多数手がけている医師を選んでいれば救えたはずでした
内容の伴わない、自己満足な愛情だけでラオを飼っていたのでした
もう一度膝の上で抱っこしてやりたい…二度と叶わぬ願いとは重々知りつつ、まだ彼と毎朝散歩した公園に行けない私です