時の力

15年ほども前〜我が家が見舞われた不幸の全貌を、昨夜ようやく、心静かに見つめることができました
その熾烈さに驚き、後々まで尾をひく、深い爪痕をも自覚しながら、やっと本当に立ち直れた、という自信が持てました
自分ではまったく気づかぬまま、たくさんの方々にご心配をかけ、見守っていただいていたのだと、遅ればせながら知り、感謝の気持ちでいっぱいになりました
当時はどうしても認めることが出来なかった、"悲しい"という感情を、素直に受けとめることができ、泣けました
36歳で白血病になり、余命3年と告げられた夫に、妻として、どうしてあげたら良かったのか…
後悔することは山のようにあります
正解なんて、一生わからないのでしょうが…もう、自分の健康を損なうほど、自分を追い詰めたりせず、また、現実を無かったことにして目を背けたりせず、前に進んでいけます

昨夜は、そんな私と、血液患者支援のボランティア活動に長く携わってきたダーリンとの結婚を、心温かい方々が、鍋パーティーで祝ってくださったのでした
Mさんお手製のカードに寄せ書き
胡蝶蘭の鉢に、艶やかな花束とシャンパ

最良の治療を求め、全国から集まる患者さんと共に、日々闘う、T大学病院のドクターお二人も、来てくださいました
当時、誰も踏み込んでいなかった治療を希望した私たちを、よくぞ受けとめてくださったと、改めて感謝したことでした
我が身にふりかかったことも、自分のしたことも、想定の範囲を越えていようと、すべて受けとめて、進むのみ〜
どんなに時間がかかろうが、回り道をしようが…やり方は人それぞれながら、それがその人の人生
そんなことを、改めて考えながら、温かな幸せに包まれた一夜でした