再会

マヌエル・プイグの「蜘蛛女のキス」と、ミラン・クンデラの「存在の耐えられない軽さ」
何故かこの二冊を混同していた私
おそらく、随分以前の、似たような時期にトライして、買ったものの読まず仕舞いだったか、途中で投げ出したか、してしまったのでしょう
片や夢見るような儚いタッチ、片や哲学書なみの掘り下げようで、タイプの全く異なる二冊なのですが
私には、非現実の衣をまとったような作品、というニュアンスが、とっても似た佇まいに感じられるのです
恋愛小説は大概読み飽きた私でも、心の隅々まで、すっと馴染む本たち
若い頃には意味不明な文面やキャラクターも、今ならその魅力が味わえます
再び手にとってみて、良かった