踊るということ

ダンスを始める理由は、百人百様だと思いますが、たとえば私の場合

体のバランス感覚(体重移動の意での)を良くしたい

というのがそもそもの発端です
当時、乗馬をやっていましたが、体重移動を利用して、馬に進行方向を伝えるため、バランス感覚の良さは必須条件
左右にかなり差があるのか、左ターンが苦手でした
ダンスを習えば、バランスが良くなるのでは?
はたと閃いた頃、たまたま開いた新聞に、ベリーダンサーのインタビュー記事が載っていました
見たことも聞いたこともありませんでしたが、まずは見学へ→→→
紆余曲折を経て、現在に至っております

その思いつきは的中していて、生徒さんを抱える立場になってみてつくづく思うのは、ほとんどの方が自分の体をしっかり支えることが出来ていない、ということ
器用不器用やセンスの良し悪しを欄外においても、バランス感覚をもう少し磨けば〜野生の感覚に立ち帰れば〜当たり前にできるレベルに戻せば、ずっとスムースに上手に踊れると思います

現代社会のように色々な楽しみ方がなかった大昔、音楽と踊りはもっとも身近な楽しみだったことでしょう
喜びや悲しみも、肉体的満足にもっと直結していたはすで、意識するまでもなく体で表現することは当たり前だった気がします

コトバのない分、ダイレクトにダンスのメッセージは見る側に響くのではないかしら…
ダンサーが己の殻から自分を解き放つことさえ出来れば…