花のおかげ

美術館は好きな場所のひとつ
最近は来館者が多すぎて、ゆったり浸れない…美術館の中でまで人混みはうんざり、で、あまりに有名な絵画展の場合は、避けてしまう場合もありますが
久々の渋谷〜ベリーの講師になる前は、絵画展やら映画を観に、ちょくちょく行ったものでしたが、マイナー専門の映画館は2つも閉館しており、寂しい限りです
さて、モネを中心にした絵画展の感想は…
印象派の絵画は正直なところ、あまり好みでなくて、今まで関心も薄かったのですが、改めて鑑賞してみると〜
当然のことながら様々なバリエーションがあり、光の溢れる様子は穏やかなものが多く、外国の風景を描いているにも関わらず、何だか懐かしい気持ちにさせられました
先入観で食わず嫌いせず、素直に鑑賞できて、良かったです
「私は、おそらく、花のおかげで、画家になれたのだ」
というモネの言葉が、心に残りました
花(に代表される自然の営み)に、私も、たくさん教えてもらう気がするからです
絵は、画家の生き様そのもの
自然を前にした心の震えを、どうにかしてキャンバスに甦らせようと、悪戦苦闘した画家の姿が、彷彿とするようで、親しみをおぼえました
晩年は、睡蓮を描くために、自宅の庭に大掛かりな池まで造り、そこで育てた睡蓮を、来る日も来る日もただひたすら、描きつづけた、というモネ
時を追うごとに、絵がどんどん抽象化されていく…執念?狂気?
画家魂、とでも言う以外にないものを感じて、感銘を受けました
絵にしろ、ダンスにしろ、普通に動物として生きていくには、全く関係のないものに精魂傾けることが出来る〜傾けずにはおれない〜ヒトという種の不思議を思いました