成果か失敗か〜"はやぶさ"を見て

映画"はやぶさ"で、一番印象に残ったこと〜
日本のロケット開発の第一人者、イトカワ教授は、「失敗」と言わずに、「成果」という言葉を好んで使われた、というくだり
言葉のアヤ、とも思えるけれど、自分をめり込ませないで、モチベーションを維持し続けるのは、とても大切なこと
自分自身や、たくさんの生徒さんを見ていて、日々感じることでもあります
やめてしまえば、そこに止まるのではなく、確実にレベルダウンしてしまいます
逆に、自惚れたり、出来ない言い訳を考えるようになってくると、本来なら到達できたはずのレベルより、もっと手前で頭打ちになってしまいます
自分にとって、それが大切なこと、と思うなら、まずは最低限、続けること
煮詰まって、にっちもさっちもいかなくなったら、逆に離れてみること
次第に情熱が冷めたり、他にもっと面白いことが見つかったなら、自分にとって、それはさほど重要ではなかった証で、それを見極められるのも、大切なことです
人生の持ち時間も、自由になるお金も、有限で貴重なものですから
やりたくてたまらないなら 、何とかやりくりして復帰を果たすはずですから、答は自ずと出てきます
劇中何度も、ヒロインに向かって
「お前は何のために宇宙をやるんだ?」
という疑問が、投げかけられます
その答は、ラストシーンで、ヒロイン自身の口から、語られるのですが
毎日「う〜う〜う〜っ…!!!」
お前は消防車か?!と自分にツッコミいれながら、のたうちまわる私にとって、「この映画、いい映画だね」
竹内結子さんは、好きな女優さんだし(男性を見る目は大いにギモンながら…)
出演者全員の演技が、過剰に漫画的なのは、若干気にいらないけど、久々に王道の"正論"を見せてもらえた気分です