16年がかり

あまりに辛いこと、悲しいことに、どうしても直面できない時〜
みっともなく逃げて逃げて逃げまくり、心配してくれる周りの声もプレッシャーになるだけで
心のこもったアドバイスさえも、無理難題を押し付けられているように感じて、萎縮してしまう
「なかったことにしたい」
「私をそっとしておいて」
出来ない相談であることは百も承知ながら〜身も心も、頑なに閉ざして何も見ず、聞かず、感じず…それ以外に、自分を守る方法を知らなかった
そんなこんなで、ふつうの人なら、ひと月くらいで済ませてしまうことに、私は16年かかりました
それは、指の間から取りこぼしてしまった勇気を、もう一度、掴み直す過程でもありました
昨日、成人した長男の全面バックアップに支えられ、亡き夫のお骨を、彼の実家のお墓から、自宅に連れて帰ったのでした
あとは、彼の命日までに、彼のために用意したお墓に納めるのみ〜これでやっと、私の妻として、母としての務めが一段落つきます
長年心配をかけた、私の両親も、ようやく心穏やかになれることでしょう
"時が解決してくれる"
若い時には、到底受け入れ難い考え方でしたが…振り返ってみれば、そうとしか、言い様がありません
何でもかんでも、自分の意思で決めなければいけないわけでもなければ、また、決められるようなものでもないのだと…
不器用で意地っ張りな私も、少しずつ、流れに身を委ねることを体感できるようになってきたように、思います
不出来でコドモな母を支えてくれた長男と、イタリアンランチコースをいただきました
積年の「ありがとう」と「ごめんなさい」を、雨あられと言いたい私、こんな形でしか、具象化できないけれど
彩りも鮮やかな前菜盛り合わせに始まり…

水牛のモッツァレラチーズを使った、マルゲリータエクストラ
最後に口に感じる風味に、独特なものがありました

牡蠣とブロッコリーのパスタ
牡蠣がイマイチ苦手なM、遠慮は無用、牡蠣は私に任しとき!!

メインはお肉料理
私は牛さん、Mは豚さん、一切れトレード、どちらも美味♪

カラフルなデザート盛り合わせで終了♪
平日の昼間だと言うのに、店内は老若女子会で大盛況、満席で2回転していました
恐るべし、女子パワー〜美食とお喋りもいいけれど、オトナ女子には、本来の意味での自分磨きに開眼してほしい
彼女たちのマナーと体型に、思わず知らず厳しいチェックを入れてしまい、眉根を寄せてしまう…
やれやれ、これも職業病ですね

併設のケーキ店で、Tちゃんへのお土産を買って、Mに持たせます
私が君たちに多くを支えられ、今日まで生きてこられたように、Mにも、Tちゃんと、一番辛い時にも互いを支え合える、大切な関係をじっくり築いていってほしい、と願っています