相性いろいろ

風邪で仕事以外の予定をすべてキャンセルせざるを得ない、私にとって異常事態の1週間
体調は万全ではないけれど、前売り券を買ってあった、北欧映画祭と、勅使川原三郎さんの公演に「えいやぁっ!!」てな感じで出かけました
外に出たら、雪がチラついていてびっくり(*с*)
平日の昼前だと言うのに、minorな映画ファン、結構いらっしゃる
本当は12日(日)に3本観る予定が…本日は2本だけ、しかも後のは、移動のため途中退室せねばならず、残念なことこの上なし
しかし〜神さまは私を見捨てなかった!!
1本目はスウェーデンサイレント映画でしたが、「随分と音楽が綺麗だな」と思っていたら、何と!!会場前方の片隅で、電子ピアノの生演奏だったんです
映画と見事にマッチした美しい旋律、見事な演奏は映画終了まで2時間続き、挨拶と解説に立たれた、美人のピアニストさん(映画祭のスタッフさんでもありました)、自分で画面に合わせて曲をつけてみました…とさらっとおっしゃる
度肝抜かれました
こんなに素敵な経験をさせていただいてありがとうございます、と一言お礼を申し上げたかったけれど…いかんせん、声がほとんど出ない…アンケートに謝辞を書くのみ
中世の魔女や悪魔を題材にした映画の方は、ブラックーモアと理解すべきか、知識のひとつとして修めるべきか、処理に軽く困惑する内容でしたが、この体験は衝撃的かつ感動的
ボリショイバレエを盛り上げていた、オーケストラの生演奏に匹敵するほど、私に音楽の魅力を印象づけてくれました
音楽をモノにされている方、本当に憧れます
一方、楽しみにしていたダンスの方は…フラストレーションのみで終了
すみだトリフォニーホールは音楽鑑賞には素晴らしいホールだと思いますが、ダンス公演には不向きではないかな
1階客席の前半分は、床に傾斜がない…従って、前の席の人たちの頭が視界を遮り、ダンサーの全身を見ることはほぼ不可能
前から7列目だったにも拘わらず、勅使川原さんの肩から上と手先がチラチラ見えるだけ〜フラストレーションがふつふつと…
しかも前の席の、化粧の濃ゆ〜いお姉さんから、大っ嫌いな化粧の匂いが空調に乗って吹き付けてきて、咳の発作を誘発する
見事なピアノの調べに爆睡
→化粧の匂いで覚醒、発作を堪え忍ぶ(フラストレーション点火)
→涙目で、チラホラ見えるダンサーの姿を必死で追う(炎メラメラ)
→動きが同じことの繰り返しに見える、興味を失う
(爆発寸前に、自動消火装置が作動、爆睡
以下繰り返すこと、1時間半)
バレエだって、ベリーダンスだって、テクニックは同じことの繰り返しなんですけどね、言ってしまえば
客席はほぼ埋まっていて、熱狂的に拍手してる方もありましたから、やはり好みの問題なのでしょう
今月、ダンス公演を沢山観て感じたこと〜私は、派手・力強い・エロティック、この3つが感じらる時に感動するらしい(何が派手か?なども、あくまでも主観ですが)
ダンスや音楽の、さりげなさと流麗さをあわせ持つ、素晴らしいテクニックの陰に、どれだけの情熱と努力と時間が注がれていることか…と思いを馳せては、「私もまっとうに生きよう」と、束の間、正気にかえる私です