オクサーナが教えてくれたこと

マリインスキーバレエ団の若きソリスト、オクサーナ・スコーリク
入団5年目の新鋭は、日本初主演で、ラ・バヤデールのニキヤを披露してくれました
写真だと、キツい感じにみえますが、実物は可愛らしい顔立ち、細身の身体に長すぎるほどの手足が、なぜか中性的な雰囲気を醸し出す、不思議なダンサー

マリインスキーのダンサーは皆さん、優雅で気品に満ちた所作が美しい
容姿に恵まれ、実力も兼ね備えた強者揃い
そんな中にあって、どんなに難しいパも、美しく出来て当たり前、失敗は許されない主役ともなれば、そのプレッシャーはいかほどでしょう?
客席は、眼の肥えた観客たちで満席でした
(バレエ経験者が多いから当然ですが、他ジャンルの私から見ると、外脚人口が高いのが、面白い)
未来のソリストを夢見るちびっこダンサーも、ちらほら見かけます
(あんなに小さい時から、バレエをさせてもらえるなんて、何て幸せな子たち!!)
今まで観たバレエ公演は、何度も主役を張ってきたキャストの公演ばかりだったので、私もただただ、有り難く観賞するのみ、でした
が、今回は巣立ったばかりのヒナを見守る心境(随分と偉そうなことを申して、恐縮の極みなり(^o^;〜)もあり、彼女に自分を重ねての感情移入が自然と起こったお蔭で、いつもとはちょっと違った観賞が出来ました
終演後、「まだまだ未熟ね」と、手厳しいご意見も聞かれましたが(恐るべし、百戦錬磨の観客たち!!)
私にとっては、オクサーナの動きを見ながら、身体の使い方が今まで以上によく実感されて、響きました
パッセでルルヴェ、の感覚に、ほんの少し手が届いた?みたい
オクサーナに「ありがとう」と、言いたい気持ちです
今後ますます華麗に、キャリアを花開かせて!!