思惑はずれの夜

シャガールのタピスリー展観賞後、冬晴れの夕暮れ時、緩やかな坂道を下り、オーチャードホール
展覧会+ヴァイオリンコンサートで、優雅な一夜になる予定…でしたが
これが完璧な思惑はずれ
コンサートは、私の想定していた、ソロヴァイオリンコンサートではなく、多彩なゲストを招いての、ライヴ感覚の構成で、全く私の"今宵の気分"にそぐわない、ミスチョイス
ハロウィーンか?のノリの衣装で、頭にティアラやら羽根やらお花やら、を装着した女性ヴァイオリニストにキーボード奏者が登場するわ
キレイすぎる黄色いブレザーのナヴィゲーターが、お笑い芸人なみのトークを展開するわ
挙げ句、彼が「ノリ悪いねぇ、手はこう(と、カモン!的に振ってみせる)、ハイ、もう一度♪」とやってくれちゃった暁には、
「っ☆☆なぁ〜っ!!
こちとらオトナなんだから、楽しみ方を強要されたくないんだよ
迷惑かけてるワケじゃなし、高い料金払ってるんだから、放っといてくれないかな?!」
と、内心マジギレ
主催者、出演者に気を使い、温度の低い観客をなんとか盛り上げたい彼の立場は良くわかるし、私もご同業ですから、積極的に支援に回るところですが…普段なら、ね
如何せん、昨夜は私の受け入れ態勢との落差が激しすぎました
しかも、そんな時に限って、長い長い…休憩入れて3時間
隣のカップル〜知ったかぶり彼氏と、熊川哲也(オーチャードホールの芸術監督、バレエもしっかり現役だよ)も知らない彼女〜の、拙い芸術論が耳につく
2部が始まる刹那、「しまった、1部で帰る、というテもあったんだ…」と思いましたが、後の祭り
もう目はしっかり閉じて、音だけ聴く
色々と聞きたくない音が多すぎて、肝心の古澤さんのヴァイオリンが聴こえない
良かったのは、アンコールの2曲だけ
これだよ、これ!!
これを3時間、聴かせてくれよ、古澤さん…
最後の挨拶で、「新しい形のコンサートを」という思いで、やってきたという彼の言葉を聞き、そういうワケねと理解しましたが…
彼のファンなら、彼のそんな取り組みを理解しているのでしょうが、私は彼のコンサートはお初
内容やら趣旨を、公演内容に載せてくれないかな?
演奏予定曲目だけでは、わからないです
って、私のリサーチ不足かぁ〜
とにかく参った(__,)/~~
強烈な"食べ会わせ"で気分が悪くなり、夜は眠れず、今朝は起きられなかったです、はぁ…