贅沢な午後の一時

読売日本交響楽団の演奏会〜第62回みなとみらいホリデー名曲シリーズに行きました
フィンランドの作曲家であり指揮者である、レイフ・セゲルスタムの交響曲第252番<ヒッグス粒子に乗って惑星ケプラー22bへ>の初演を含む3曲
開演前に、ホワイエで簡単な解説をしていただけるのですが、「サンタクロースみたいな」姿をしている、と紹介され…指揮者の容姿が話題になるのも、珍しい
開演し、ご本人が登場されて、あぁ納得
ハンプティダンプティみたいな、大きな体に、長い髪もお髭も真っ白な、セゲルスタムさん
思わず微笑を誘う、チャーミングな方です

R・シュトラウスの「死と変容」は、いまひとつピンときませんでしたが、「ヒッグス…」と、シベリウス交響曲第2番ニ長調作品43は、楽しく聴くことができました
「ヒッグス…」はパーカッションが大活躍
変わった楽器を使っていて、もし知ってたら、名前を教えてほしいと思い、大学時代にオケでパーカッションをやっていた次男Aに、メールを送りました
餅つきの杵みたいな楽器
(私の席からは見えなかったけど、床に置いた板を叩いていたみたい)や、大きな紙ばさみのような?拍子木の長いような?(下の方はくっついている)楽器など
ぱちっ!!と打ち合わせて、鋭い音を出していました
他にも、右手で取っ手をぐるぐる回してギリギリギリ…みたいな音をだす小さな楽器や
振ってりんりんみたいな澄んだ音をだす楽器やら
凄く不思議な体験〜
曲なのか?
音の集まりなのか?
ひとつひとつはバラバラに好き勝手をやっているようでいて、共有している"何か"があり、不協和音には聞こえません
初めて聴く、見る演奏でした
指揮者はおらず(作曲者本人がピアノを弾いていました)、たまにコンマスが立ち上がって、合わせるぐらいで
もう一曲のシベリウス〜ヴァイオリン協奏曲は、聴いていても混乱させられる感じで「シベリウスは難しい」という印象を持っていましたが、今回のこの曲はきれいで、親しみやすかったです
近頃は、毎日CDでクラシックの名演を楽しんでいますが、やはり奏者の姿を実際に見て、聴ける生演奏に勝る贅沢はありません