至福を感じる時

アメリカが世界に誇るヴァイオリニスト、ヒラリー・ハーン
バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調より「シャコンヌ
名曲かつ難曲として名高いだけに、当然、何度か聴いたことはあったのですが…
ハーンの、あまりの高貴な、清らかな音色に、思わず泣けました
琴線に触れる、とは、このような体験を言うのでしょうか…
ヴァイオリンの音色に心臓を鷲掴みされて以来、20近くのヴァイオリンコンサートと、いくつかのオーケストラ公演を観賞しましたが、踊りと同じく、音色にも、必ず個性が現れる
そして、名人、達人、天才などと称される方々は、皆さん本当に、幸せそうに演奏なさいます
名演を観賞できる幸せ
会場中が彼女に魅力されたかのよう…
複数の楽章のあるソナタなどでは、各楽章ごとに拍手はせず、全楽章が終わってから、が普通です
が、あまりの素晴らしさにごく当然のように、第1楽章の後に万雷の拍手が起こり、あら?、と言った風情で、ハーンがにっこり会釈する、という場面もありました
秋に再来日するハーンの公演も、聴き逃せないな♪