初恋の音、ふたたび

ビルボード東京から、このDMが届いた時には、本当に我が目を疑いました!!

ヴァスコ・ヴァッシレフ
ブルガリア生まれの超エリートにしてスーパースター
そして、私の初恋のヴァイオリニストです
まさか、彼が六本木のライブハウスに登場するなんて…!!

そりゃね、前回来店の際に、リクエストカードに彼の名を、書きましたけどね
だって、
「一番好きなアーティストをひとり」
って、書いてあったんですもの
その時は、よもや実現するとは、思いもよりませんでしたが
昨年、フジコ・ヘミングリサイタルでのこと
その日、フジコさんは体調が悪かったのか、ご機嫌ナナメだったのか、お義理のように1曲弾いただけで、愛想もなく、さっさと引っ込んでしまい…
取り残され、何、何??何で?!と、わけのわからない聴衆を前に、何とか盛り上げようと、ゲストピアニストと共に、奮闘していたのが、ヴァスコ・ヴァッシレフでした
たまたま最前列のど真ん中に座っていた私とダーリン
彼のチャーミングな笑顔、熱い演奏、全力で聴衆を楽しませようとする、真摯な姿勢に、すっかり感動
手拍子で応え、アイコンタクトもとって、最後は手を振りあって、まるで私たちのために演奏していただいたみたいで、結果的にはとってもお得なコンサートとなりました
「フジコさんを聴きにきたのに…」
な空気は、最後まで消えず、本当にやりにくかったことでしょう
「あのヴァイオリンの人、すっごく上手だったね!!」と、無邪気に感動を口にした私でしたが、プログラムで彼の経歴を知って、ビックリ…本当に、すっごい人でした
(クラシックコンサート3回目くらいの頃のことゆえ、無知ぶりもご愛嬌でお許しを…)
フジコさんのピアノより、彼の素晴らしいヴァイオリンを、これでもか!!くらい、堪能した私は、以来、すっかりヴァイオリンの虜に
以後、天才と誉高い方々のコンサートに、足しげく通いましたが、昨夜、彼のライブを聴き、自分が何故に彼にかくも魅了されるかが、改めてわかった気がしました
魂をざわめかせる情熱
私にとっての"初恋の音"は、切なく力強く、まっすぐ懐に飛び込んでくる、私の大好きなヴァイオリンそのものなのでした