金原さんのことなど

憂鬱たち
金原ひとみ
文春文庫 2012年6月 第1刷

著者の最新刊、になるのかなぁ?
なぜに華々しい受賞作が複数あるにも拘わらず、初めて手にしたのがこの作品なのか?という気が、しないでもないけど、なかなかご縁がなくて(としか、言い様がない)、私と金原氏との出会いは、「薄くて(持ち運びの負担が少ない)、なおかつ面白そう」なものを物色中の書店で成就しました
しかも、本来は靴下屋さんを探していて、確かにあったはずの場所は別店舗にかわっており、「もしかしたらこっちのあの辺にあったかな?」と入った向かいの駅ビルにもなくて、仕方なしなし入った書店での話、だったわけです
初めて読む作家の作品は、姿かたちが見えない分だけ、感性の相性のみが勝負
私は金原さん、凄く気に入りました♪
なんと繊細で面倒くさくて、素直で向こう意気の強い、アンビバレントなこのヒロインの気質
それを丁寧になぞる、マメな筆遣いが秀逸
他の作品も読みたくて、早速本屋さんへ行きましたが…
置いてないのです
何軒か回って、やっと2作品確保できました
私は本屋さんそのものが好きだし、適当に書架から抜き出してパラパラ拾い読みして…という出会いが好きです
誰かのコメントを見て選ぶ、というのは、あまり性に合いません
しかし…読みたい本が片っ端から"在庫なし"では、翌日には入手できるネット販売に軍配あがるわなぁ
飲みたくもないお茶するより、本屋で立ち読み(しばしばお買い上げ)派なワタクシとしては、
「頑張れ、本屋さん!!」
と、喝を入れたい
「ネットで注文すればぁ?」的な態度を平気でとる店員の存在が「マジ、あり得ねぇ」よ