初舞台の思い出
荻窪のインドレストラン、ちっちゃな舞台のある地下のお店
曲はたしかナディア
振付も曲もすべて忘れてしまいましたが…フォーメーションというものを、まるで理解していなかったなぁ、という思いは残っています
正直なところ、ワケわからん、という感じ
以上はスクール発表会デビュー
友達や家族が花束持って見に来てくれて…と、ごくごくフツーの、平和なデビューでした
片や、レストランデビューはなかなかのものでしたよ!?
習い始めて2年目くらい の頃、レストランで踊ってみないかという先生の言葉に感激したこと…
デビュー戦に備えて何度かレッスン受けて当日を迎えました
場所は今はなき、八王子のC〜小さなステージのある、スペイン料理のお店でした
私の踊るのは、ハリージのDuoです
先輩がお辞儀したらすぐに入れ替わりで舞台に上がるように、との指示を忠犬ハチ公なみに固く守って舞台に踊り出てハタと気付いた…
「曲が違うよぉ!!(@_@)」
振り返ってみると、後ろにいるはずの相方は、途中で気付いて戻ったらしく、通路の向こうの方から、「イヤイヤ」だか「駄目ダメ」だか、首を横に振りつつ、こちらを見ているのです
ええ〜っ
そりゃないよ…
哀れ、見捨てられた私は、当然アドリブで踊る、なんて才覚ナシ
プラス舞台を降りる、という当たり前の選択肢にも気付かず…
ニコニコしながらあっちへフラフラこっちへフラフラと、愛想振りまくのみ
ハリージを着てるので、ポーズひとつとることも叶わず、チョウチョならまだしも、怪しげな蛾だか、ぬりかべのごとき有り様だったことでしょう…お客様の「何かヘンだな」的な顔が、いまだに目に浮かぶようです
時間にして3分くらい…永遠に続くか?に思われた初ソロ?!も、本来踊るはずだった曲に変わり、ようやく終わり、ホッとして踊り出したのも束の間…後半のクライマックスの出だしでブチッ!!と音が途切れ無音に…
お客様の手拍子に励まされながら、最後まで笑顔で踊り、はけました〜
以来、舞台でこの時以上のハプニングに見舞われたことはありません
こんな初舞台を踏んだ日にゃ、私みたいな「当たって砕け!!」的ダンサーに育つんでしょうね
《ダンスは度胸と愛嬌》なり!!