おやゆび姫のシンデレラ・ストーリー 6

幼稚園時代の思い出と言えば、脱走事件を忘れるわけにはいきません
年長クラスの途中に、まさみちゃんという、こけしみたいな可愛い女の子が転入してきました
とてもシャイな子で、誰とも口をきかないのですが、何故か私とだけはとても仲良くなりました
私にとっても、数少ない女の子の友達です
ある時、まさみちゃんから、自分のうちの庭には象がいる、乗って遊べるから今からうちへ行こう、と誘われ、そんじゃあってんで二人で手に手をとって、幼稚園を脱出〜♪その後の顛末は、ご想像にお任せ…
オトナたちの事情など、幼稚園児の私の知ったことではなかったのですが、私が覚えているのは…まさみちゃんちの象が、石でてきた置物で、確かに乗って遊べはしたものの、タオルを敷いてもらっても冷たくてイマイチ面白くなかったこと
(まさみちゃんちはお金持ちらしく、私から見ると公園か?と思うような、立派な日本庭園風のお庭でした)
私の通っていた幼稚園は、クリスチャン系の躾に厳しいところで、先生の中には独特の装束のシスターもおられました
プリシラ先生という長老のシスターに、まさみちゃんのお母さんが土下座して謝っている姿を見て、心底ビックリしたこと〜土下座を見たのは生まれて初めて!!(大学まである私立のお嬢様学校が母体で、まさみちゃんは小学校からそこに上がるために、幼稚園の途中から編入してきて、シスターの心証を悪くすることは致命的なのだというような、母親たちの話を小耳に挟んだ記憶あり…当時、私に理解できていたかは甚だ疑問ではありますが)
私たちの事件後、幼稚園の門には見張りがついて、以後脱出不可能になったこと…「出してよ」「ダメなの」「何でダメなの?!」「何ででも」と、見張りのお母さんボランティアらしきおばさんと押し問答した記憶があります〜ってことは、私はまたもや脱走を企てたってことですよね?やはり懲りてない?!まさみちゃんとやらかしたことが、大した騒動になり、オッカナイ顔つきの母に、怒る(なら、いつものことで逆に平気?!なんですが)わけでもなく、妙〜に優しく「ソレはイケナイことなのヨ」的に言い聞かせられたのが、解せない結末となったのはちゃんと覚えているにも関わらず〜(--;)
幼稚園の広々した園内にはシスターの居住区や、礼拝堂などもあり、ちょっとした森のようでした
外で伸び伸び遊ぶのは大好きでしたが、お遊戯会でやるキリスト生誕劇やら楽器演奏の練習などは興味が湧かず大嫌いで、まったくセリフを覚えずに役を降ろされたこともあります(我が子にいい役をやらせたい母親たちの例にもれず、ガッカリした母からバカ呼ばわりされました)
やりたくないことをやらされて気分が悪くなり、保健室みたいなところのベッドに寝かされたことも何度かあり…あはは(^o^)好みでないダンスを観て“食中り”起こす今と、何にも変わってないですね!!