梅に託す心

今が寒さの底
今年は雪が多くて、普段あまり降らない地域でも大変な様子が、ニュースで流れていますが、ここ、湘南方面は、気候的には穏やかで、本当に過ごしやすいですね
日中の陽射しには、春の気配〜あちらこちらで、ほころぶ梅の花を見かけます
メジロが忙しげに、花から花へ、蜜を吸う様子を、飽かずに眺めておりました



今は「花と言えば桜」の感がありますが、もともと日本人は、梅の花の方を愛でていたのだ、と、高校時代、古典の先生に教わりましたっけ
私の結婚式の引き出物にと、母が選んでくれた茶器とお揃いの、お客様用茶碗は、金箔をさり気なくあしらった、梅の花模様です
食器棚の中に並べてあるので、見慣れているはずなのに、先日「あ、梅だ!!」と、はたと気づき、改めてまじまじと眺めました



若いうちに嫁ぐ私に(22歳でした)、この可愛らしい梅の花の図柄を選んでくれた、母の胸の内が、何となく想像できる気がして、有り難いような、ちょっぴり切ないような、名状しがたい気持ちになりました