悪運の持ち主

いつもは朝から夜まで、あちこち飛び歩いているのに、なぜか昨日は、仕事は夜のカルチャークラスだけで
そんな日には、とっとと、仕事の前に遊びに行く予定を組んでしまうのに、なぜか昨日に限って、古新聞を束ねたり、洗い物片付けたりと、"主婦みたいなこと"をして、家におりました
地震の起こった時には、四男とキッチンにいて、「おや、長いな」「これはヤバいかも…」
気づくと、四男は食器棚と冷蔵庫を支えており、私は流しの上の開き戸を押さえておりました
15年前、大阪在住時代に阪神淡路大震災の衝撃的な揺れを経験しているので、今回は冷静でいられましたが、ライフラインが無事だった当時と違って、今回は停電したので、情報が一切入ってこないのに、閉口してしまいました
大して意味のない、市の防災アナウンス〜「余震に気をつけましょう」と言われても、ね…
テレビもつかず、ケータイも使えないんだから、震源地とか、交通機関の運行状況とか、具体的に役立つ情報を流してよ
やがてガスも止まり、暗闇が深まる中、ダンス用のキャンドルであかりを灯して、四男と一緒にリビングで寝る準備をしました
寒さと空腹が増してくる頃、悪友くんが「うどん、食べにいこ」と誘いに来てくれました
暗闇の中での、突然の空き時間…メトロノームの音とランプを頼りに、太鼓の練習をしていた私を懐中電灯で捉えた悪友くん、「何やってんの?勘弁してよ…」
私の住む町は、一部を除いて真っ暗で、信号も止まっていましたが、隣町は夜間照明も普段と変わらず、スーパーもファミレスも通常営業しているのが、何だかとっても不思議な気分でした
映画の中に、突然ぽんっ!と入ってしまったみたいな、そんな気分〜
サーティワンで和やかに寛ぐファミリーを見て、「こんな時に呑気にアイスなんか、食ってんじゃねーよ!!こちとら、真っ暗闇ン中で寒くて腹ペコなんだぞぉ」
と思わず毒づき、「まぁまぁ」と、悪友くんと四男坊に宥められる始末
パンもおにぎりも売り切れて、空っぽになった棚がいくつもあるスーパーで、とりあえず買い物し、はなまるうどんに入りました



カレーにキツネうどんの中(麺2玉)、唐揚げとさつまいもの天ぷら
「相変わらず、よく召し上がりますね」と悪友くん
"腹が減ってはイクサは出来ぬ"が信条のワタクシ、モリモリ食べて、体力気力ともに回復
我が町に帰ってきたら、有り難いことに、電気が復旧していました
暗闇も平気ですが、明るくてテレビが見られるだけで、こんなに気分が楽になるのかと、驚きました
深夜にやっと三男と連絡がつき、家族全員の無事が確認でき、心底ホッとして、目覚めもせず、朝まで眠りました
ケータイが復活してからは、ずっとレッスンの調整やら、生徒さん、友人の安否確認で、半日メールし続けでした
怪我をしていたり、妊娠中だったりの愛弟子もおり、意外にも心配性な私は、気になって仕方がなく…
皆さん、色々な状況で地震にあわれたようですが、夕方にはあらかたの方と連絡がつきました
とりあえず、私の生徒さんで大きな被害に合った方はなかったようで、少し安心してきました
私を筆頭に、"たまたま家にいた"、"ちょうど休みをとっていた"という、悪運の強い輩がちらほらおりました
宮城・福島にダンス仲間が4人おり、お2人から無事とのメールをいただいた時には、涙が出ました
残るお2人からも、どうか無事の知らせが届きますように…
テレビに映し出される悲惨な情景が、一刻も早く、改善されますように