こんな時だからこそ

4月3日に、レストランを借り切ってのダンパ(Dance Party)を企画しているのですが、正直どうしたものかと…頭を悩ませ、心を砕き、私なりの結論を出しました
「ダンスは、楽しめてこそ、価値のあるもの
この状況下でも、踊りたい!!ダンスを見たい!!と思う方があるなら、精いっぱい楽しく盛り上がるダンパにしよう」
あとは、お店側とどう交渉するか〜お互いにとって、お互いが、今後も付き合っていきたい相手になるように、利害を摺り合わせていかねば、なりません
ここのところが、実は一番面白いところでもあるのですが〜
ところが今回は、"交渉"なんてレベルではなくて、太っ腹な店長さんに、私の思いを全面的に受け止めていただく形で、私は感動のあまり、涙が出そうになりました



余震、停電、運休〜不安のタネは尽きることがなく、それは誰のせいでもない
主催者としては、ある程度以上のレベルのイベントを提供できなくては、責任を果たせない
ダンパを楽しみにしてくださる方がいる一方で、「こんな時にやらなくても…」と、腰の引けている方がいるのも事実
キャンセルできないからと、無理して参加していただくのは、私の本意ではない
本当に参加したい方だけで開催するとなると、ノルマの人数を満たせなくなる可能性が高い
当日も、急な交通機関のマヒなどで、不参加になる方が出る可能性も捨てきれない…等々
こんな私の心配事を聞いた店長は、逡巡することなく、あっさりおっしゃいました
「当日おいでになれる人数さまだけの代金で大丈夫です」と
人数のノルマは外し、キャンセル料はいただきません、とも
当日開催できない状況になってしまった場合も、キャンセル料は不要と
「そんなにしていただいて、お店の方は大丈夫なんでしょうか?」と問う私に、「こんな時ですから」
……………………………
「もう一度、参加人数を調整し直して、なるべくご迷惑かけないようにします!!万が一、開催できない状況になってしまったら、5月以降に延期させていただきます!!」
「延期していただけるなら、もう全〜然OKです」
「ありがとうございます!!有り難くて、涙が出そうです!!」
あははは…
と、爽やかな笑い声を返してくださった店長さんに、しみじみ感謝しつつ、電話を切りました
この日も、計画停電のため、ランチタイムの営業ができなかったマハナ
今この状況下で、大変でない人なんて、一人もいない…
私にとっては人生の根幹を成すものでも、ほとんどの人にとっては、"どうしてもやらなくてはいけないもの"には入らないダンス〜
「普通にレッスンできることが、本当に有り難いです」
「やさぐれた日常にあって、レッスンが唯一の楽しみです」
「体がナマってます、早くしごかれたい!!」
「ダンパの再調整で、先生の仕事が増える一方〜先生、大丈夫?!」
「今日も楽しかったです、ありがとうございました」……………………………
たくさんのエールをいただいて、私は踊らせていただけるのです
「こんな時ですから」と言ってくださる方に「こんな時だからこそ」と応えるのが、私の仕事だ、と思います



ダンスに次いで、私にとって、なくてはならないもの〜可憐な花たち
ダンスをお見せできない、ブログ愛読者の皆様に、お楽しみいただけますように…
紫色の香りの女王・ヘリオトロープ胡蝶蘭です