中途半端な奴

地震以来、バッグの中には、懐中電灯、ビスケット、チョコレート、お水、傘を常備
放射能が怖くて、大した降りでもないのに、レインコートを着て外出するものの、帰宅後、シャワーを浴びるどころか、部屋でコートを脱ぐなり、寝てしまう
食材不足のファミレスで、乏しい限定メニューの中から、特に食べたいというわけでもないオーダーに、金色美肌水は外せない〜そんな、中途半端で駄目ダメな私
東京の水道水が危ないって?それを言うなら、福島の人たちはどうなるの?
その気持ちと同じくらい、「この時代に息子たちを育てているのでなくて、良かった…」という、安堵を覚えます
だけど…息子たちは、安心して子育てができるのかしら…
地震後、被災地のダンス仲間たちから、無事です、とメールをいただいて、安心して涙が出た私でしたが…
原発の現状を見るにつけ、またもや心配は募るばかり
安易な励ましは憚られて、メールができません
どんな思いで、日々を過ごしていることかと…
私が、出来る限り濡れたくない、と思う雨も、植物にとっては慈雨となり、すくすくと育っていく姿には、人間の都合勝手な事情など、歯牙にもかけない逞しさと、あるがままを受け入れざるを得ないのだ〜人間も同様に〜という摂理を見る気がします
停電だ運休だと、ばたばたしているうちに、我が家の梅は散り、ご近所の椿が今や盛り




我がバラ娘たちは、ぐんぐん芽を伸ばし、あるものは可愛い葉まで、つけています
この、サイの角みたいな、いかついトゲを持つ、アブラハム・ダービー
トゲに似合わぬ、それはそれは綺麗な花を、たっぷり咲かせる元気者の、イングリッシュローズ
何が起ころうと、華麗に花を咲かせ、生きていくことにいつでも全力投球なバラたちを、私も少しは見習わなくてはね
まずは自分の為すべきことをやり遂げて
泣いても笑っても、時は流れ、季節は移ろう
ならば私も、肝を据えて、心配やら怒りやらを抱きかかえながら、今まで以上に笑って生きていこう、と思います
春を謳歌する、においすみれの香りを愛でながら
この世に不幸や不条理は山とあれど、愛や幸せもまた、満ち溢れているのですから