愛弟子くんと蘭の花

計画停電と列車運行状況のために、ちょくちょく自宅謹慎せざるを得なかった私は、その時間を何とか意義あるものにしたい、とあがきます
「休める時に、ゆっくりお休みください」と、気遣ってくれる生徒さんのお言葉は有り難いけれど、とにかくじっとしているのが苦手なもので…
特別休暇中に、20本ばかりあるバラの土替えと、15本ばかりの植え替えを終えました
普通の人が、カップラーメンやらペットボトル飲料を買うなか、土やら肥料やら水苔を買う私
「先生は大丈夫ですか?」と気遣ってくれたドラゴンメールに、「庭を掘り返して、暴れています」と返事したら、「いつも通りのご様子で安心しました」との返信が…おいおい、いつも通り、ってね
計画停電中、お疲れさまです」とのシッポナメールへは、「太鼓叩いて楽しんでます」
返ってきたメールは、「暗闇で太鼓の練習なんて、カッコいいですね!!」う〜ん、精一杯誉めてくれたのかな??
庭が片づいても、まだ謹慎が明けなかったので、気になっていた胡蝶蘭の植え替えも敢行することに
本当は5月あたりが適当なのですが、見事な花は諦めて切り落とし、株本体の健康を最優先にしました
可能な限りの少ない投資で、最大限美しく咲かせて利潤をあげるのが、プロのやり方なので、ギフト用の鉢も、開けてみると、中はやはり酷い有り様…
ビニールポットに詰められた根は蒸れて、枯れたり、腐ったり、しなびたり
想像した通り、濡れているのに取り替えてもらえない、紙オムツ 状態です




ぐるぐる巻きになった根をほどき、悪い部分を切り落とし、新しい水苔とチップでくるんで、通気性の良い素焼き鉢へ
切りすぎたり、株自身に体力がないと、失敗してしまいます



10日ほど経って、新しい芽が顔を出しました!!
やった!!植え替え成功〜蘭の植え替えは初めてなので、ちょっぴり心配でしたが
プラス、傷みも激しかったので、結構大胆に、根も葉も悪いところは取り除いたので、耐えてくれるか気がかりでした
以前、バラで失敗したこともあるし…
お花を育てながら、子育てや、愛弟子くんたちとの関係を教えられる気がします
愛弟子くんとは、「先生」という立場上私は、ある時は上司、またある時は母親や姑の役割を果たさねばならない時があります
相手の個性を見極めながら…でも本当に必要な時には、かなり厳しいことも言わざるを得ません
可愛い愛弟子くんひとりひとりが、それぞれの花を咲かせてくれますよう、願いながら、今日もハサミを振り回す私です