京の冬の旅〜龍尽くしの巻

今回の旅行は、辰年にちなんで特別公開される、龍の天井画や襖絵を見るのが目的でした
ちょうどお誂え向きの定期観光バスのコースを見つけ、2日目はお寺めぐり

最初に訪れた妙心寺では、天井に描かれた、天女や黄金の飛龍を観賞(写メ上段)
普段公開されるのは、年に一度半日だけ、というだけあって、見事な極彩色を保っています
保護のため灯りもつけない、薄暗い室内にあっても、きらびやかな雄々しさを誇る黄金の飛龍に魅了されました
欄間には、幼い龍たちが描かれていました
背中に天使のような羽根があり、無邪気でやんちゃそうな様子に、思わず「可愛い〜♪
相国寺では、高い天井に描かれた、直径9mという、壮大な蟠龍(天に昇っていない龍)に圧倒されました(写メ下段)
ギョロっとした目玉がユーモラスで、どの位置から見上げても、常に龍に見られているように思えるため、八方睨みの龍、とも呼ばれています

この蟠龍は別名、"鳴き龍"〜天井がドーム状になっているため、反響音が龍の鳴き声に聞こえるとか
"鳴き龍"さまに向かい、大きく柏手をひとつ、打ってきました
最後に訪れた泉湧寺では、龍の襖絵など3点を見ることができました
作者により、龍の顔立ちや佇まいも様々です


私は、妙心寺の黄金の飛龍が、一番ハンサムだと思うのですが(笑)
定期観光バスコースには、お昼ご飯もセットされていて、天ぷらつき京懐石をいただきました

朝ごはんに3杯飯食らったので、お上品な(つまり少量の)お膳でも満足できました
商売気のないことに、お土産屋さんに連れて行かれることもなく、料理屋さんの近くにある、小さな和菓子やさんと漬物やさんを覗く程度〜昆布やさんにいたっては、お店閉まってるし…日曜日の昼間なのに?!
デザートは和菓子やさんで買った、うぐいす餅(こし餡とつぶ餡)をバスの中でいただきました

話術巧みなガイドさんの、はんなり京都弁解説つきの龍尽くし、楽しい半日バス旅行を満喫
昔の人々の、想像上の生き物の龍〜東洋でも西洋でも、ほとんど同じ生き物を想像したとは、何とも不思議
西洋では龍は火を吹きますが、日本では、龍は雲を呼び、水を司る、と考えられているそうです
雨に祟られたのは、そのせいかしら
禅寺には龍は付き物らしく、また別の龍巡りをしてみたいものです