ジャン=クリストフ・マイヨーの世界

開演1時間前に到着、寛いだレストランで、鴨肉のローストとラム酒で一服
こういうゴージャスな気分、バレエは楽しみたい
いつもみたいに息せき切って、滑り込みセーフ!!みたいな感じじゃなく…
(ラム酒は涙が出るほど、お上品、鴨肉はフォークを刺すのに苦労する、スリムさでしたが)
酒臭さを消すため、コーヒーを飲んで、いざ会場へ♪

本日の演目は、ジャン・クリフトフ=マイヨーによる「シンデレラ」
モナコ公国モンテカルロバレエ団の公演です
衣装から舞台設定、ストーリーやキャラクターの解釈まで、マイヨーの世界は意表をつくもので、本当に面白く、存分に楽しませてもらえました
光の使い方が美しく、シンプルな舞台をガラリとイメージを変えて、いく通りにも見せる…照明デザインも卓越している
セリフがなくても登場人物すべてのキャラクターが分かる、明快かつコミカルな振り付け〜あの振り付けを踊りきるには、並み外れた体力とテクニックが必要だな、とわかるスピードとシャープさ
王子さまの脚フェチぶりに笑い(女性ダンサーは皆、素晴らしくきれいな脚の持ち主ばかり!!)、苛められても負けない、勝ち気なシンデレラに驚き、継母(カロリン・ローズ)の美しさと魅力に感心しました
王子さまが何度もリフトされちゃうのも、見たことがない…!
お節介な仙女(サラ・ジェーん・メドレー)の圧倒的な存在感、この世のものとは思えぬ美しさ〜特に内腿の筋肉の素晴らしさには、ため息の連続…理想的な脚ですね!!

奇抜?とも言える衣装〜ガガさまが喜びそうな衣装(ヘアドレスも)だと言えば、想像していただけるでしょうか〜さえ、全く気にならなくなるほど、物語の世界にぐいぐいと引き込まれる、力と魅力に溢れた舞台でした
水曜日に観賞した演目は、斬新さばかりが目立った感が強かったのですが、「シンデレラ」はロマンチックな要素もしっかり押さえてあって、童話のイメージも大切に受け継いでありました

マイヨーの、潔いシンプルさと自在な発想
彼の古典作品を、また是非、見てみたいです
外脚しないカーテンコールも、今まで見たことがないような…