グルジアの"白鳥"

ニーナ・アナニアシヴィリ舞台生活30周年記念公演
彼女が"白鳥の湖"を日本で踊るのは今回で最後、ということで、多数の観客が詰めかけました
今月始めに、シュツットガルトバレエ団の"白鳥"を観ましたが、出演者や演出が違うと、全く違う味わいになるから、面白いですね
ニーナは本当に綺麗な人で、有名な見せ場の素晴らしいことは、言うまでもないのですが、私にとって一番印象的だったのは、初めて王子に出会う湖岸での場面の、「白鳥たちに矢を放たないで」と懇願するオデットの姿でした
恐らく、大多数の人は流してしまうような、些細な場面なのですが、なんとも優しく、気高く、諭すようなその姿は、母のようでもあり、囚われの姫の切なさもあり、大人の女性の演じるオデットなのでした
繊細で見事に揃ったコール・ド・バレエを従えて、たおやかに舞うニーナ
閉幕後、度重なるアンコールの上に、場内が明るくなっても、まだ鳴りやまぬスタンディングオベーションに、ニーナは投げKISSで応えてくれました
7月21日の特別プログラム、観たいのはやまやまながら、先にブロードウェイミュージカル「ウエストサイド・ストーリー」のチケットを買っていて、時間的にハシゴも不可能…諦めざるを得ません
心優しく、艶やかなマルグリットは、ニーナの雰囲気にぴったりなことでしょう
またのニーナの来日を、楽しみに待ちます♪