"醜さ"とはなんだろう?

時間調整にちょうど良かったので、と、大して期待もせずに観た"スノーホワイト"
これが予想外に面白かったんです
まずCG技術の素晴らしいこと
シャーリーズ・セロンの顔が、老けたり若返ったりと、変幻自在で、その自然な変化には、もうびっくり
小人や、妖精の森に出てくる生き物たちも、何の違和感もないですし
技術的な面で楽しませてもらえた上に、考えさせられたのは、"善悪、美醜の基準"ということでした
単純明快なハリウッド映画らしく、若さ・無垢=善・美であり、老・欲=悪・醜、というステレオタイプな捉え方で、非常に分かりやすい解釈
まぁ、世の中そんなもんかと思う反面、果たして本当の醜さとは何か?、と真面目に自問自答しておりました
新たなシミや皺を、ある日鏡の中に発見する時の、あの落胆や諦念は、ある程度の年齢に達した女性ならば、誰しも経験すること
「老醜をさらす」なんて言葉があるように、皺があるからこそ美しい、なんて言うのは、かなり無理のあるヨイショだと思いますが、シャーリーズ・セロンの整った顔立ちは、老け顔になっても、やはり美しいと、私は思いました
(老けると、可愛い顔立ちは愛嬌が増し、美人は凄みが増して、怖くはなりますがね)
自分の年齢、多忙、不健康など、「仕方ないよね」と、他人にも自分にも甘えた言い訳で、努力しないでいることを肯定すること〜すなわち、怠惰
年齢やハンディキャップ、性別を理由に、相手のあげている成果を、貶めること〜すなわち、嫉妬
これこそが、"醜さ"であると、私は考えるのですが
クリステン・スチュワート扮するスノーホワイトが、数々の経験を積み重ね、人間は善にも悪にもなりうる生き物だ、との本質を見極め、慈愛溢れる女王となる頃には、彼女の顔にも、それ相応の年輪が刻まれることでしょう
綺麗な薔薇の散り際、摘み取る時には一言、「ありがとう、お疲れ様」と、私は声をかけます
私も息子たちに、そんな一言をかけてもらえるような人生を送りたい…
〜「母さん、もう十分でしょ?そろそろ行った方がいいよ」くらい、言われそうな、やりたい放題の今の生き様は、この際忘却の彼方に、ということで、キレイに本日のブログを終えさせていただきます〜