馬の話

博多もつ鍋やさんで注文した馬刺は、赤身と白身の2種類が盛り付けられておりました
白身?脂かなぁ〜?と、見た目からはそんな感じなのですが、こりっとした歯触りがあり、脂身の感触ではありません
お店の方に尋ねたら、「たてがみ(の付け根あたり、の意でしょうね、きっと)」とのことでした
肉食獣な私は、好き嫌いなく、何でもお肉は喜んでいただきますが、馬刺は好物のひとつ
馬自体が大好きな動物なので、昔は可哀想な気がしましたが、すでに馬刺になってしまっているのに、可哀想もへったくれもない、美味しくいただくことは、理に叶ってる、と屁理屈こねて今では納得?しております
ベリーダンスにハマる前は、馬に入れ込んでおりまして〜といっても競馬ではなく、乗馬です
車でちょいと行ける場所に、農家のおじさんが趣味でやっている乗馬クラブがあり、長年の夢だった「本物のお馬さんに乗る」が実現しました
内モンゴル自治区やオーストラリアでの乗馬ツアーに参加するほど、のめり込んで、やがて日本の乗馬界の現状を知るにつれ、あまりに馬が好きで好きで好き過ぎて、辛くて続けられませんでした
競馬用の競争馬は、とりあえず走れてさえいれば、勝てなくても自分の餌代は稼げるのですが、怪我や事故などで走れなくなると、途端にお荷物になってしまいます
ただ勝つことだけを至上命令に育てられてきた競争馬は、小ぶりな円形馬場で回りながら走れなかったり、ちょっとした物音で暴走したり、気が荒かったりで、乗用馬として第二の人生を生きられるものは少ないです
(中には、競馬ではパッとしなかったのに、乗馬としてスターに大化けする馬もあります)
大抵はお肉やさんに連れていかれる運命なのです
高価な預かり料をとりながら、杜撰な扱いをしていたり、競馬場からタダで貰ってきた馬を、ちょこちょこっと簡単なことだけ調教して百万円単位で売りつけたり…なんて業界の裏を知ってしまうと…
海外での恵まれた馬たちの待遇とのあまりの落差を見るにつけ、歴史や文化の違いなのか?と思ったものですが、当時よりは状況が好転していますように